東京都文京区のアゴラ内科クリニック｜訪問診療・内科・循環器まで行っている内科クリニック

自律神経について

『自律神経』とはなんなのでしょうか。

聞いたことはあるけれども、なんだかよくわからないという方が多いのではないでしょうか。

『自律神経』は、血圧や体温、消化や排泄など私たちが生きていく上でとても重要な働きを担っている神経のことです。自律神経が働かなければ私たちは生きていくことができません。しかし、この『自律神経』。実は医療分野でもとらえどころがなく、具体的な診療が難しい存在でもあるのです。

健康で病気になりにくい身体を保つために「自律神経のバランスを整える」という言葉をみなさんも耳にしたことがあるかと思います。では、「自律神経のバランスを整える」とはどういうことなのでしょうか。

自律神経は『交感神経系』『副交感神経系』の二種類から成り立っています。私たちの身体は、日中の活動的なときにはアクセルである「交感神経系」が優位になり、夜間のリラックスするときにはブレーキである『副交感神経系』が優位になるというように、ふたつの相反する働きをもった自律神経が交互にバランスを取り合いながら機能しているのです。

この相反するふたつの自律神経がバランスよく、ばてない持久力とスピードを持って働いてくれているのがとてもいい状態と言えます。しかし、極端な交感神経と副交感神経のバランスの乱れがある時と、このふたつの神経の活動レベルがともに低い状態である時と活動スピードの反射が遅い時は注意が必要です。

交感神経の活動レベルが高すぎると身体のあちこちに不調が出やすくなり、逆に副交感神経の活動レベルが高すぎると元気が湧かずに抑うつ傾向に陥ることもあります。また、どちらの神経の活動レベルも落ちてしまっていると、あらゆる身体の活動に支障が出て、体調も悪く生活することが難しくなってしまいます。

自律神経の不調は症状が多彩であるため、一般的な病院で行える保険での検査等で調べることは困難です。その結果として「自律神経失調症」という病名がつけられ、多くの薬が処方されてしまうことがあります。しかも、その薬に自律神経の働きを弱めてしまう副作用を持つものがあることはあまり知られていません。

自律神経の不調はあらゆる病気の原因のひとつにもなりえます。

交感神経と副交感神経がともに高い状態でバランスよくスピードを持って働いてくれることで、私たちの心も身体も健やかに過ごすことができるのです。

料金

保険適用外の治療となります。